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 << 2005.7.6 >>


■■■ プロカメラマンのデジタル画像テクニック ■■■

今年は、キャノン、ニコンなど各社からデジタル1眼レフカメラが続々と登場し、
アマチュアからプロまでをターゲットとするラインナップが揃い、カメラマンから熱い視線が注がれています。

ここ数年間のカメラと画像処理技術の進歩はめざましく、写真品質面で銀塩のそれに追いつき、
インターネットというインフラと相性の良さから、マスコミ、企業におけるデジタル画像使用が急速に進み、
残る広告、ファッション業界などもデジタルとの併用あるいは切り替えが進んでいます。

写真撮影の現場、印刷・出版の製作現場のプロたちが蓄積してきたデジタル写真技術が、
デジタル写真専門誌などで公開され始め、コンピュータソフトも大きな進歩を更新し続けてきています。

 “KEN's Office”では、写真をこよなく愛するがゆえに、銀塩時代からデジタルへ転進するに際し、
撮影や画像処理について戸惑っている方々に対し、少しでも参考にしていただこうと考えました。

先ずは、 “KEN's Office” 「デジタル時代の写真とカメラ」を一読していただきたいと思います。

   
 

■ 「RAW」から始められなかったデジタルカメラ

 デジタルカメラは、単に撮影するだけではなく、メーカー別、機種別に異なる“フィルム種類と現像所”も
一緒に持った「画像処理システム全体」を購入することになることの注意をお話しています。

C-MOSやCCDが受け止めた光情報を銀塩フィルムのように、そのまま記録するのではなく、
良質な画像を創り出すために、カメラ内部で色彩・明るさ・輪郭処理を施し、容量を圧縮してから
CFやSDなどのメディアへ記録する方法を前面に打ち出しています。
それは、デジタルカメラの初期、未だ画像解像度も悪く、メディア容量も少なくいなどに事情から
「JPEG」が、「RAW」や「TIFF」より便利だったからだと思われます。
(コンピュータ処理を経ないで印刷するには、カメラで完成画像ができている必要がありますが・・・。)

様々な技術革新が進んだ現在のような環境なら、迷うことなく銀塩カメラのフィルムと同じように、
撮影時の光情報を生のまま記録する「RAW」方式からスタートしていたかもしれません。

デジタルカメラ内部の画像処理がブラッシュアップした今、JPEG画像も良質なのですが、やはり
基本は、撮影時はRAWで撮り、後のパソコン編集(現像)でJPEGなどに保存する方法でしょう。



JPEGデータでは、撮影したデータは、カメラ内部でカメラメーカー独自の画作り/色作りを施され、
その後JPEG方式で圧縮しメディアに保存します。
このデータには、自分の画作りや好みが反映されないばかりか、JPEGに圧縮する時に画質が劣化してしまいます。

  RAWデータでは、撮影時にCCDなどが捉えた光の信号を、そのまま無加工で、つまり生のままメディアに
保存します。そして、そのRAWデータをPC上で「現像」する事で、初めて写真になります。
この現像処理の過程で、自分の好みの色作りや画作りを高品質で行う事ができ、より写真を楽しめます。

画像編集時間が無い場合、撮影効率優先の場合はJPEGもベターな選択と言えます。
止むを得ずJPEG撮影をする場合は、Fine/Largeで撮り、ホワイトバランスなど設定に注意し、
PCでの編集は最少ステップで終えるように注意しましょう。





■ プロ写真家のデジタル撮影11のテクニック 

 @ 撮影画像を効率的に管理する → 「星付け」「名札」でピックアップしておき、選択表示する。
*「どんぶり管理」ではなく 「選別しやすく、探しやすい管理」が基本。

A  撮影情報を正確に確認する → 「プロパティを表示」の「メタデータ」概要・詳細を表示する。
* 次の撮影技法をブラッシュアップするために撮影後の確認する。

B  シビアな露出調整も行う → 「ヒストグラム」を使うレベル補正が最優先に取得する技術。
* RGBごとにも光量バランスをコントロールすれば、画像が見違えるように変わる。

C  微妙な「明るさ」を調整 → 「トーンカーブ」で画像コントラストの強弱が自在に可能。
* フィルム銘柄の違いのような微妙な画像調整が可能な最良のツール。

D  「色かぶり」を調整する → AWBで崩れた色みを色相・彩度、カラーバリエーション調整する。
* ホワイトバランス設定は「オート」ではなく、撮影時の自然光線を記録する「太陽光」または「晴天」設定を基本とする。

E  全体の色調を整える → 調整レイヤーの上でグレー点をスポイトツールでポイントする。
* 撮影時のグレーを再現することでホワイトバランスをとる。

F   画像の余分なものを消す → 「修正ブラシ」「パッチツール」で切り貼りの修復効果をあげる。
* デジタル写真の最大の利点は、@撮影直後の撮り直しとA撮影済み写真の修復(最小限にしたい)ができること。

G  画像の「偽色」を除去する → 被写体のエッジに発生する偽色をLabカラー変換して作業する。
* 受光素子(CCD、CMOSなど)から発生することがある特有の「偽色」現象を修正する。

H  「パターンモアレ」を緩和する → Labカラーにして「ぼかし(移動)」を掛けて緩和する。
* 受光素子から発生するもう一つの現象を修正する。

I  空の濃度だけを落とす → 選択した範囲だけの露出を「クイックマスクツール」などで操る。
* 銀塩写真の「引き伸ばし」露光時の覆い焼きなどのテクニックが実現できる。

J  プリントアウトをシャープに → すべての操作の最後に「アンシャープマスク」を掛け仕上げる。
* 画素レベルのコントロールを行うことで、鮮明度を上げたり「ピンボケ」写真さえもある程度救うことができる。



■ 「レベル補正」(ヒストグラム調整)を行う

暗い点は左に、明るい点を右に256に分けて積み上げていったものがヒストグラムです。
分布を平均化する操作(RGBごとも可能)で、最適な明るさに分布した画像が得られます。
シャドウからハイライトまで平均化するように、スライドを山の端へ動かして調整するだけで、
見違えるような明瞭なダイナミックレンジの広い画像に変えられます。(R,G,Bごとにも調整可能)





また、ホワイトバランス(色かぶりの無いのがベスト)の調整も、
画像内のハイライト(白)やグレー(灰色)をポイントすることで一瞬に補正できます。



これら調整後に、彩度を+10〜15上げて“歯抜け”補正しておくことがコツです。


■ トーンカーブで補正する

トーンカーブは画像の明るさをカーブを使って調整する機能です。カーブの描き方によって、
「コントラスト調整」や「階調の反転」、「ポスタリゼーション」や「ソラリゼーション」など、
様々な効果を出すことができます。また、カラー画像に対して、チャンネルごとに調整すると、
「色付け」を行うことができます。使用頻度の高いカーブを記録しておき他の画像に適用することができます。



例えば、S 字型のトーンカーブにすると、明るい部分は更に明るく、
暗い部分はより暗くなります。適度にコントラストが上がるためメリハリのある画像になります。
トーンカーブの傾きが急な部分ほど、コントラストが上がります。
グラフ線をマウスで動かして、画像内の色変化を見ながら調整します。



RGB および CMYK 画像の各チャンネルに対してもトーンカーブを使用して補正を行えます。
例えば、R/G/Bのうち、ある色だけを増減したい場合に便利です。
また、右下がり45度線は、ネガ画像へ反転させる操作になります。


■ レイヤーを使う

編集をする元になる画像を「背景」として、
その上に編集目的ごとに透明のガラス板を重ねるようにして、元画像変更なしに効果を確認しながら、
明るさや彩度、コントラスト、文字挿入などの編集を行い、最終的にレイヤー全部を合成します。
特定のレイヤーを保存し他の画像に適用することもできます。



例えば、あるカラー画像のうち、主題の花のみ色彩を残した画像を、安全・確実・簡単に作成できます。
手順は、背景のコピーのレイヤー画像を増やし、その画像に選択ブラシで花を塗りこみ、
範囲を逆転させたうえで、彩度を無くしたものです。元画像はそのままです。

 






■ その他の画像編集テクニック

・傾き補正→ 撮影時にわずかに傾いてしまった画像を、角度を入力して修正できます。

・切り抜き 撮影時に気づかなかった余分な部分などを含まないようにトリミングできます。

・スポット修復ブラシ→ ポートレートや花の撮影結果、わずかにあるシミや痛みなどを除去できます。
周囲の画像になじませるので小さな修正に適当な方法です。

コピースタンプ→ 電線の除去など、比較的広い範囲を除去するために他の場所の画像を上書きする方法です。
修正の場所ごとに採取場所を変えながら行います。

・退色修復→ ネガフィルムのデジタル化時など、長い時間で退色した画像を修復してくれる処理があります。
「Paint Shop Pro」では「色あせ修正」、他のソフトでも類似した自動処理を持っています。 

・アンシャープマスク→ 「シャープ」処理と異なって、掛ける度合いの細かな調整ができます。
(すべての編集を終えや保存直前で適用するようにします。)


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